五大力餅会陽案内

五大力餅会陽の由来

五大力餅会陽の由来は、承久3年(1221)に、後鳥羽上皇が、隠岐の島に配流される途次、
小吉野庄にあった当寺に立ち寄られた時、上皇は国家安泰・開運招福を祈願され、
そのことを聞いた近隣の農民が多数馳せ参じて、献上した糯米で5斗(10升が1斗)の大きい重ね餅を作り、献上したことが始まりとなり、
現在の五大力餅会陽まで伝統が引き継がれています。
五大力餅会陽の五大力とは東方降三世明王・南方軍茶利明王・西方大威徳明王・北方金剛夜叉明王・中央大日大聖不動明王です。

五大力餅会陽

五大力餅会陽の流れ

  • 会陽当日までの日程
    会陽当日までの日程

    会陽当日までの日程

    五大力餅会陽は、まず本番当日の数日前から奉賛会役員を中心に檀信徒や、地域住民たちが集めた糯米を搗くことからはじまります(会陽の前々日)。
    その日は朝早くから多くの人が集まり、お寺の境内で住職が出仕者、臼、杵を清め読経後、婦人会が蒸した糯米を「五大力」と書かれた法被を着た男達が、津軽三味線英田支部の演奏を背に一斉に餅つきをはじめます。多数の臼から搗き上がったお餅はすぐお寺の庫裏に運び込まれ、婦人会の女性達の手で下餅81kg・直径90cm上餅53kg・80cmの巨大な重ね餅が作られます。この上餅は大人力士の優勝者に授与されます。その後も、本堂と明王堂へお供えする「三寿盛」子供力士の入賞者や寄進者へのお返しに六合の紅白重ね餅を二百組、大人力士の参加賞に四合の紅白重ね餅五十組、警備に協力して下さる方達へのお餅、参拝者への「投げ餅」と次々に作っていく。
    また、会陽の当日紫灯大護摩供も修法されるため、餅搗きが行われている間修験者達は護摩壇の段組みに励みます。

    01
  • 当日 10時 土砂加持法要、子供会陽

    当日 10時 土砂加持法要、子供会陽

    子供会陽は、小学1年生から6年生までの組に分かれて五斗餅の上餅53kg・直径80cmを持ち上げ、その時間を競います。子供の場合は危険なので大人のように歩くことはありません。
    子供会陽に参加されたい方は、8時45分頃よりお寺の庫裏の前に力士受付の札が出ています。そこで学校名と氏名を受付係の人に伝えて、法被と鉢巻を受け取って下さい。9時45分になりますと、鐘楼の鐘が撞かれ、子供力士を住職が本堂前でお清めし、審判長より競技の説明があり10時より開始されます。子供餅会陽の開始に合わせ、この時本堂では顕密寺住職と近隣の結集七ヶ寺住職によって土砂加持法要を行います。

    02
  • 当日 13時 大人力士お清め大般若護摩秘宝

    当日 13時 大人力士お清め大般若護摩秘宝

    12時50分から顕密寺住職に続き、結集寺院住職が明王堂に入堂し、お清めの儀を始めます。(大人力士の方はこの時間の前までに受け付けを済ませて下さい)
    午後1時より力士入堂。力士はお清めを受け、審判長からの競技説明を受けます。その後、競技の開始になります。
    競技は五斗の大鏡餅を大三方にのせ総重量約185kgを白法被、鉢巻姿の力士達が、持ち上げ声援を受けながら誰が一番遠くまで運べるか競います。

    03
  • 当日 15時 賞品授与、餅まき

    04

平成31年度記録

子供力士優勝者
子供力士優勝者 5分17秒
大人餅会陽記録
優勝者 29m64cm
準優勝 28m50cm
三位 26m18cm

五大力餅仕様

  • 五大力餅仕様
    上餅(直径80cm) 53kg
    下餅(直径80cm) 81kg
    三方(1m四方) 48kg
    ロープ布等 3kg
    総重量 185kg